源氏物語の全体像と大まかな概要を手早くつかめるおすすめ本と動画

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今回の記事は、これから『源氏物語』について学びたい方や、大まかな概要を速習したい方に向けての内容です。

特に、このような方におすすめする記事です。

  • とりあえず源氏物語について大まかに知りたい。
  • 源氏物語にゆかりのある芸術を楽しむために必要な背景知識がほしい。
  • 源氏物語を理解を深める手がかりがほしい。

それでは、1000年の時を越えて、今なお日本人の美意識に影響を与え続けている源氏物語の世界へ旅立っていきましょう。

はじめに

『源氏物語』は、現代語訳の本から始まり、解説本やマンガなど、数多くの本があります。
あまりの多さに、どれを選べばよいか悩む方もいらっしゃると思います。

私自身は、『源氏物語』の読破に何度も挫折しております。

それでも、少し大人になった(と思われる)今、『源氏物語』が
「チャラい男の恋愛」
を超越した深い話のような気がしており、再び興味を持つようになりました。

それをきっかけに、『源氏物語』の学び直しをしてみたいと思うようになりました。

しかし私は、『源氏物語』に何度も跳ね返されております。

さらに、大長編小説を理解するには、

  • 時間がかかりすぎる。
  • 難しそうだ。

というメンタルブロックもありました。

このため、何か「ショートカット」する方法がないか考え、いろんな本や動画コンテンツを視聴しました。

この記事は、そのような『源氏物語』の世界の入口にたどり着くまでの、試行錯誤の記録です。
試行錯誤の記録ですので、同じような悩みを抱える方にとって、何か突破口となる手がかりになると信じています。

源氏物語とは? その大まかな内容と魅力

まず『源氏物語』の大まかな内容とその魅力について見ていきましょう。

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大まかな内容

『源氏物語』は、平安時代中期(約1000年前)に、紫式部によって書かれた大長編小説です。
全54巻で、次のような三部構成と考えられています。

  • 第1部(1-33巻)は、主人公の光源氏の出生の秘密から、華やかな恋愛遍歴を重ね、出世と失脚、復活後の栄華を極めるまでの上り調子の物語です。
  • 第2部(34-41巻)は、40代を超えた衰え、過去の過ちに由来する苦悩、光源氏を取り巻く女性の苦悩や不幸、そして出家に至るまでの物語です。
  • 第3部(42-54巻)は、光源氏の死後の物語です。光源氏ゆかりの次世代の人物の複雑な人間模様、愛と信仰に悩み、実らぬ恋の物語が宇治を舞台に展開されます。

主な登場人物

『源氏物語』では、400人を超えるさまざまなタイプの人物が登場します。
ここでは、まず知っておいてほしい登場人物をご紹介します。

  • 光源氏:主人公。全てに秀でる恋多き貴公子。天皇の皇子だが臣籍降下した。
  • 六条御息所:8歳年上の聡明な女性。繊細な性格ゆえのプライドと嫉妬に悩み、自己嫌悪に陥る。
  • 紫の上:源氏に「理想の女性」として育てられ、最も愛された天真爛漫な女性。しかし、中途半端な立場ゆえの苦悩をかかえる。
  • 明石の君:源氏が不遇の時に出会った控えめな女性。母親としての幸せを掴む。
  • 薫:源氏の息子として成長。出生に関する疑惑と不安は、誠実だが屈折した性格を形成した。
  • 匂宮:光源氏の孫。源氏の情熱的な要素を受け継ぐ。薫に強いライバル意識を持つ。
  • 浮舟:第3部のヒロイン。薫と匂宮の三角関係に悩むが、強さを身につけた女性へと成長する。

源氏物語の魅力

光源氏の恋愛はもちろん、後宮の女性の嫉妬や許されない恋、権力争い、老いや病気、死の恐れなど、その多岐にわたる心理描写は、人間の真理をついています。

1000年の時を越えて、今もなお多くの人々の共感を得ているのは、人間の普遍的な真理をついているところにあります。

また平安時代中期といえば、藤原氏の全盛期です。
雅な貴族の生活が細かく描写されているので、優雅な気持ちを味わう事もできます。

このように、『源氏物語』は、人間の普遍的な真理をつき、日本人の美意識も表現した最高の文学作品と評価されています。

おすすめ本と動画

ここからは、『源氏物語』を知るのにおすすめの本や動画コンテンツを紹介していきます。

『源氏物語』は、これまで多くの本が出版されています。
大長編の物語であるため、さまざまな要約や解釈があります。

ここでは、最初に目を通しておくと「次のステップに役立つ」という視点で選んだコンテンツをご紹介していきます。

NHK「100分 de 名著」『源氏物語』

こちらは、2012年に、NHK で放映されたテレビ番組「100分 de 名著」の動画です。

「100分 de 名著」は、MCの伊集院光氏とアナウンサーが、ビギナー視点での疑問を提示し、ゲストの有識者が、再現映像や図表とともにわかりやすい解説する番組です。

この動画コンテンツの見どころは、『源氏物語』のエッセンスを

  • 源氏物語の全体像。権力闘争と恋愛の関係
  • 光源氏の劣等感
  • 男性心理、女性心理。それぞれの執着心、あきらめ

などの切り口から、有識者がわかりやすい解説をしているところです。

ゲストの有識者が、コンパクトでわかりやすい解説、動画ならではの再現映像は、手早く源氏物語の全体像を掴むのに最適です。

早送り再生をすれば、100分未満で『源氏物語』のエッセンスを掴むことができます。
イチオシのコンテンツです。

「100分 de 名著」で全体像を掴んだ後に、これからご紹介するコンテンツでストーリーを理解する手順がおすすめです。

動画より文字のほうがお好みの方は、こちらの本もおすすめです。

『あさきゆめみし』大和和紀

次にご紹介するのは、マンガ『あさきゆめみし』です。
大和和紀氏の代表作として、外国語にも翻訳されているほどの人気作品です。

『源氏物語』のあらすじと登場人物を手早く理解する教材として、時間のない多くの受験生も活用しています。

多くの受験生に信頼されてきた『あさきゆめみし』は、原作に比較的忠実であるので、全54帖のストーリーを楽しみながら学ぶことができます。

「100分 de 名著」で全体像を掴み、『あさきゆめみし』全54帖のストーリーを抑えるというのがおすすめです。

ちなみに、作者の大和和紀氏は、『あさきゆめみし』を執筆する前に、和服を着付けしてもらって、想定しうる限りのポーズを写真に収めたそうです。
絵にリアリティーを感じられるのは、徹底した準備と細部に気を配った結果の賜物です。

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『源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』

次にご紹介するのは、『源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』です。

この本をおすすめする理由は、次の2つです。

1つめは、全54帖のあらすじを、現代語、原文の順序で読むことができるところです。
かなり要約されているので、大まかな内容を掴むのに役立ちます。

2つめは、解説の内容です。
物語に関連する平安時代の生活習慣や儀礼が、簡潔に書かれています。

これらの解説は、物語で描写されている出来事の背景や、登場人物の心理や行動、作者の紫式部が表現したかったことを理解するのに役立ちます。

さらに「100分 de 名著」と違った角度からの、登場人物に対する辛口な解説も参考になります。

まとめ

日本文学の代表格でもある『源氏物語』は、1000年の時を超えて、多くの人に愛読されています。

また数多くの現代語訳や解説本が出版されており、さまざまな視点から多様な解釈がされています。
このような状況はありがたい反面、適切な本の選択を悩ます原因にもなっております。

この記事では、私自身が『源氏物語』の学び直しをするために、目を通したコンテンツで理解の助けにつながったものをご紹介しました。

さきほどご紹介したコンテンツを活用すると、『源氏物語』のエッセンスに関する知識の定着に効果的です。
オススメは次の手順です。

ステップ1)「100分 de 名著」で『源氏物語』の全体像を掴む

ステップ2)『あさきゆめみし』で『源氏物語』全54帖のストーリーと登場人物を抑える。

ステップ3)『源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』で、もう一度復習し、平安時代の貴族の生活などの背景知識を深める。

これらのコンテンツに目を通すと、『源氏物語』の大まかな概要を理解することができます。
大まかな概要を理解すると、体系的で効率的な『源氏物語』の知識を身につけることにもつながります。

また、源氏の魅力だけでなく、人間の持つ本質的な弱さ、それを乗り越える潜在的な強さについて、『源氏物語』を通じて考える事もできます。

『源氏物語』の大まかな概要を理解を知ることによって、『源氏物語』の奥深さを感じるとともに、人としての普遍的な在り方を考える機会になるかもしれません。

この記事が、皆様のご参考になれば幸いです。

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なお本記事の情報は2021年4月時点のものです。
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